【令和6年度】秋彼岸会(9月)
9/22(日)に当山で「秋彼岸会」を行いました。
今日は全国的に天気が悪く、法要中はけっこう強い風が吹いていました。
暑い日が続いたのでこれから秋らしい涼しい天気になってくれればいいですが、、、。
お彼岸なのに今年は全然彼岸花が咲いていない💦
来年のお彼岸からは2座に分けていたのを1座でやろうと思います。
【本日のメニュー】
〈第一座目〉像立日蓮聖人像、法界万霊塔&小動物供養塔。
- 金丸三打
- 道場偈
- 勧 請
- 開経偈 p.2
- 自我偈 p.35(焼香案内)
- 唱 題
- 回 向
- 金丸三打
- 七佛通戒偈
〈第二座目〉秋彼岸会、檀信徒先祖供養
- 金丸三打
- 如三世諸佛(声明)
- 勧 請
- 読経
- 方便品 p.13
- 欲令衆 p82~p84
- 提婆達多品p111~
- 頂経偈 御宝前へ
- 咒 讃(散華→ハチ)
- 對 揚(釈迦、誠敬、坐法)
- 塔婆申し込み読み上げ
- 自我偈 p35
- 唱 題(焼香案内)
- 此 要
- 回 向
- 略奉送
- 金丸三打
【本日のお話】
●忘己利他(もうこりた)
・忘己利他。天台宗の最澄さんの言葉。悪事は己に向かえ、好事は他に与え、己を忘れて他を利するは慈悲の極みなり。悪事とは悪いことではなく、人が嫌がることやめんどくさがることのこと。逆に好事はやりやすいことややりやすいことのこと。「もう懲りた」と覚えましょう。
・お釈迦さまと飢えた虎の話。ジャータカ物語。過去世の話。お釈迦さまが出産したばかりメス虎に会う。お腹が減りすぎて生まれたばかりの子を食べようとする。お釈迦さまが身を虎に差し出し、食べてもらおうとするも、弱りすぎて虎は襲うことができない。そこで、お釈迦さまは崖に登り、飛び降りて自分を殺して虎の餌になることで虎を救うという話。自分を殺してでも他の生き物を助けるには極端な話しだが、この誇張した表現には、他に心に向けることの大切さが説かれている。
・私たちが悩んだり、人生がうまくいかなくなった時は大体は「利己忘他」になっている。周りや相手が「どう」なのかという視点が見えていないことが多い。そうした視点が見えるためには彼岸が大事とされる六波羅蜜をどれか一つでも心がけることが大切かもしれない。
布施(ふせ)自分や自分のものに執着しない。他に思いやりの心を持つ奉仕する精神。
持戒(じかい) 健全な身と心を養うためにより良く生きるための教えを守る。
忍辱(にんにく)様々な外の世界のことに一喜一憂せず耐え忍び、花のような柔和な心をもつ。
精進(しょうじん) 仕事などの自分の務めに精を出して励むこと。やるべきことをコツコツと。
禅定(ぜんじょう)どんなことが起こっても、平常心を忘れずに慌てない。
智慧(ちえ) 物事を正しく判断するための様々な智恵を学ぶこと。
・お彼岸は心の修行するのに一番いい季節です。この彼岸の一週間の間に「一善」でも小さな善行をすることを心掛けましょう。「彼岸一日の小善はよく大菩提に至るなり」
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