【令和6年度】宗祖報恩講(11月)
11/11(月)に当山で「宗祖報恩講」を行いました。
ここ2日、急に冬が来たような寒い日でしたが、今日は太陽が上がって暖かい天気でした。
あったくなるとカメムシがぼちぼちと出始めましたね。昨年はこの時期にもうカメムシが大量でしたが。
檀家さんと一緒にお経をお読みし、法要後はお茶とお菓子を頂きながらみなさま談笑されてました。
【本日のメニュー】
- 道場偈
- 奉 請
- 勧 請
- 開経偈
- 方便品第2
- 譬喩品第3 三界は安きことなし〜
- 属累品第22
- 観世音菩薩普門品第25(観音偈)
- 祖 訓 妙一尼御前御消息 法華経を信ずる者は冬のごとし〜
- 自我偈〈太鼓〉
- 唱 題〈太鼓〉(焼香)
- 此 要〈太鼓〉
- 回 向
- 奉 送
【本日のお話】
「妙一尼御前御消息(法華経を信ずる人は冬のごとし)の話」
・日蓮上人が54歳の時書かれた。佐渡流罪を許されて身延山に入られた翌年。妙一尼から一着の衣を供養していただいたので、その御礼の手紙。
・妙一尼は御夫婦そろっての日蓮上人の信者。夫は領地を取られて生活が基盤がゆらいでも、佐渡に行かれた日蓮上人へ召使を遅らせて支える。ご主人は日蓮上人が佐渡流罪を赦される前に亡くなる。妙一尼には病気の子どもが二人おり、自身も体調が優れない方であった。そんな中でも日蓮上人に供養の品を送り続け、献身的に支えた方。
・お手紙はご供養品のお礼と、先立った夫のこと、残された子どもや妙一尼を気遣って励ます内容となっており、読んだ部分は亡きご主人は必ず成仏しているだろうことを語られた一説になる。
・しんどい時間をよく「冬の時代」という。季節で言えば、冬が来れば春が来ることが私たちは知っているから冬を耐えることができる。人生はそうはいかない。しかしながら、良いことが長く続かないように、悪いこともまた長く続かないのである。無常。自分自身がしんどい時に心がけたち言葉である。
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