【令和6年度】お会式・像師会(10月)
10/10(木)に当山で「お会式・像師会」を行いました。
御会式桜を模した花をお飾りし、本堂を華やかに彩った中、法味を言上しました。
お参りの時は暖かくなりましたが、朝方は非常に肌寒い日でした。
当山は山の麓なのでよく冷えます。
【お経のメニュー】
- 道場偈
- 勧 請
- 開経偈
- 読 経
- 方便品第2
- 譬喩品第3(三界は安き〜)
- 神力品第21
- 頂経偈
- 奉請礼(プリント)
- 焼香偈(プリント)
- ご遺文「乙御前御消息〈滅後崇重〉」
- 讃 歎
- 対揚(敬白段、報地、上行拝)
- 自我偈〈太鼓〉
- 唱 題〈太鼓〉(焼香)
- 此 要〈太鼓〉
- 回 向
- 奉 送
【本日のお話】
●目に見えない大事なもの
・10月13日が日蓮聖人と日像上人の命日。10月10日は佐渡法難会になる。佐渡で日蓮聖人が認められたお手紙が2つある。開目抄と観心本尊抄。
・開目抄はお釈迦さまの正しい教えを守っているはずの自分が苦難を受ける理由について、弟子信者たちやそして自分自身にも納得のいく答えを出すために自身を振り返り経文に照らし合わせながら出された書状。観心本尊抄は心の観察「観心」の論(誰の心に中にも佛さまの心がある)から、釈尊の悟りのすべてが「お題目」に集約されこれを受け持つことが仏界を心に受け保つことになると示し、末法においての「本尊」とは何かと明かされた書状。この後に日蓮聖人は大曼荼羅を初めて認められる。御宝前の配置がまさにそれ。
・観心本尊抄の中に「石中(せきちゅう)の火、木中(もくちゅう)の花」という言葉がある。石の中の火、木の中の花。石を見ただけで石の中に火があることが想像できるだろうか。枯木を見て、いつかの木が満開の花を咲かすと思えるだろうか。でも、きっかけや時が来れば、今は見えないものが自ずと現れるもの。わたしたちは目に見えない大事なことをついつい見落としがち。私たちの中にも計り知れない可能性があり、私たちがそれに気づくことが悟るということ。またそういった目に見えないものを大切さを育むきっかけがこうした行事や普段の法要ではないだろうか。
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