【令和6年度】宗祖報恩講(6月)
6/11(火)に当山で「宗祖報恩講(御講さま)」を行いました。
最高気温が32℃くらいになるそうで、もう夏日のお天気でした。
お越しになられた檀家さんと一緒にお経をお読みしました。
【本日のメニュー】
- 道場偈
- 勧 請
- 開経偈
- 方便品第2
- 欲令衆
- 神力品第二十一(頭から〜爾般涅槃)
- 願 文(汝等鬼神衆〜皆共成仏道)
- 祖 訓(【如説修行抄】天下万民諸乗一仏乗と成って)
- 自我偈〈太鼓〉
- 唱 題〈太鼓〉
- 此 要〈太鼓〉
- 回 向
- 奉 送
【本日のお話】
「施餓鬼幡」セガキバタについて
・当山では下記の①と④の幡が下げられている。一般的には②が下がっている。願文を使って説明。
①汝等鬼神衆 我今施汝供 此食遍十方 一切鬼神供
百丈清規より。与えられた食物の一部を鬼神に施すために唱える偈文
生飯偈(さばげ)。曹洞宗。ご飯から七粒取って、施す。「サバを読む」の由来。
②如以甘露灑 除熱得清涼 如従飢国来 忽遇大王膳
法華経、授記品第六。
法華経以前に救われがたいとされてきた仏弟子・二乗の成仏。法華経の円満なる教え(すべてのものを救う教え)を象徴。お釈迦さまの弟子たちが、お釈迦さまから「あなたは未来世において成仏する」という予言を受けた悦びを表現した言葉。
③願以此功徳 普及於一切 我等與衆生 皆共成仏道
法華経、化城喩品第七。回向の最後によく使う。
④ナマサルバタタア、ギャタバロキテイ、オンサンバラサンバラウン
無量威徳自在光明加持飲食陀羅尼。餓鬼が現れて戸惑う阿難尊者にお釈迦さまが教えられた言葉。
この陀羅尼を唱えながら、ひとつまみの食べ物を施すと、それが無量の食べ物となって、無数の餓鬼に施すことになる。
⑤旗の色
五色(緑・黄・赤・白・紫)は、仏教では方位を表す。緑=東、黄=中央、赤=南、白=西、紫=北。
つまり、東西南北と中央(所在のところ)、すべてに渡りあまねく供養することの意。
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