【令和7年度】宗祖報恩講(11月)
11/10(月)に当山で「宗祖報恩講」を行いました。
晴れたり曇ったり雨降ったり、なんだか忙しい天気でした。ちょうどお参りの時間は雨が降っており、足元の悪いなかみなさんお越し頂きました。
ストーブを焚くようになったので、カメムシがチラホラ出ておりました。
檀家さんと一緒にお経をお読みし、法要後はお茶とお菓子を頂きながらみなさん談笑されてました。
【本日のメニュー】
- 道場偈
- 奉 請
- 勧 請
- 開経偈
- 方便品第2
- 欲令衆 三界は安きことなし〜
- 属累品第22
- 観世音菩薩普門品第25(観音偈)
- 祖 訓 法華初心成仏抄 凡そ妙法蓮華経とは我等衆生の佛性と〜
- 自我偈〈太鼓〉
- 唱 題〈太鼓〉(焼香)
- 此 要〈太鼓〉
- 回 向
- 奉 送
【本日のお話】
「法華経はいつできたのか」
・先日の雪囲いのお手伝いの御礼
・法華経。成立は紀元1世紀頃(50年〜150年)。インド圏(梵文が中央アジアなどで見つかっている)。誰が編纂したか不明。日本で有名なお経は大乗経典と呼ばれる。これらが成立したのが紀元前後あたり。お釈迦様がいたのが紀元前500年ごろ。だいたい500年ほどの月日が流れての成立。
・法華経は大乗経典のなかで初期の方。有名な経典で言えば般若経→阿弥陀経→法華経の順。それが中国に渡り漢訳される。全訳残っているものでいえば、竺方護の「正法華経」が286年なので、お釈迦様が亡くなってから750年ほど経つ。私たちが普段手にしている鳩摩羅什が訳した「妙法蓮華経」は406年なので、実に900年ほどの時代が流れている。
・法華経の各章の順番や入っている章が違う。属累品第22が元々の最終章とされる。それに現世利益的な信仰から観世音菩薩普門品第25などを付け加えたとされる。よく読む提婆達多品は一番最後に付け加えられたとされる。現在の終章である普賢菩薩勧発品第28も最後、聴取たちが歓喜して去る文言があるので、属累品とどちらが最終章として編纂されたか分かれるところである。




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